次はあかねです。日本茜は貴重だそうで、私も近くでは2ヶ所しか知りません。茜はこの時期に少しだけ、ほんの少しだけ掘ります。アボリジニの「採りすぎてはいけない。」との言葉を思い出し、来年の分は残して。うれしいことに今年は、株が少し広がっていました。また、まったくなかったところに、1株みつけました。ちょっと見ても、「へえ、これが??」というくらい目立たない草。こひつじさんと、サッチーさんと一緒に「原始的な喜びを感じるわー!」と、口数も少なく、熱中して掘りました。
茜は、家に持ち帰って水で洗います。しばらくして乾燥すると「え!これだけ?」というくらい、かさが減ったように思います。染めるときは水で少し戻して使うといいみたいです。こひつじさん情報で、先媒染がいいよ、とのことでした。

茜の、根の部分です。赤いでしょう。赤根、だったのかもしれませんね。
掘っているときに、ご夫婦で散歩されている方が通りかかって、「茜草ですか、いいですね、草木染めは」「昔は赤坂のあたりにもあって・・・ 茜がたくさんあるから、あかねさか→あかさか、になったんですよ」と話されていました。
さすが昔の方は物知り。私も「これはこういう草でね」って、子どもたち、そのまた子どもたちに渡していけるネタを、たくさん持ちたいと思いました。
でもねー、ネタは本からの知識だけじゃなくて、体験したネタのほうが活きがいいねー。「これは茜で、染め物に使うらしいよ」っていうより「これの根で、染めものをしたことある!」って言ったほうが、聞く方も膝を乗り出すでしょう。
家においておくと、茜はゴボウの仲間だな、って思います。匂いが。
さて私は、毎年のごとく欲張って、いろいろそめようとして薄くなりました。でも今年は新発見がありました。それは
茜は2番ダシも出る!!
っちゅうことです。薄いなー、と思ったシルクのスカーフを2番だしでそめてみたら、それはそれは綺麗なあかね色になりました♪
ちなみに、2番だしのあとでも、茜はやっぱり真っ赤なので、3番だしはどうかしらと思ったら、さすがにあんまり出ませんでした。でも、なんとなく捨てられず、まだキッチンにあります。粉末にしたらどうかなあ・・・。