さらば赤き皇帝

昨日の朝。いつも起こされないと起きないトンがみんなを起しに来る。5時50分くらいだったかな?つられて皆起きてテレビの前に座った。F1ブラジルGP。シューマッハの最後の走りを見なくては。
シューマッハは前日の予選でマシントラブルがあり10番グリッドからのスタート。序盤、あと1歩でアロンソとの直接対決となるところ、左後輪がバーストしてピットイン。タイヤを交換して皆から1周離されたところから猛追撃、終わってみれば4位にまで順位を上げていた。レース後、脇坂も語っていたが、シューマッハが引退を宣言してから、フェラーリは今までなかったようなトラブルが続き(それもシューマッハにばかり)、そう、勝利の女神みたいなものがいて、シューマッハに時代は終わったと注げているような展開だった。最後のレースにアロンソと直接バトルして欲しかったけれど、猛烈な追い上げに、カメラは後半ずっとシューマッハを捉えていて、無難に1位を守るマッサはあまり映らず。シューマッハには他の人にはない何かが確かにあった。
母国ブラジルで2度目の優勝のフェリペ・マッサ、2年連続ドライバーズタイトルを決めたアロンソ。来期への確かな手応えを感じさせたホンダ、ジェンソン・バトン
そしてシューマッハは、あと1歩、表彰台に上がることはなく静かに去った。
速ければいい。だけど勝ち負けだけではないのもレース。
新時代の到来というが、これでアロンソの時代が来るとは思わない。アロンソは来年マクラーレンに移籍する。本当は速い男、ライコネンフェラーリの後継者となる。来年からますます面白くなるF1。目が離せない、とテレビに釘付けなのは子どもたち。早送りでさーっと見るときもあるパパ、なんとなく家事をしながら、大事なところだけのぞき込んでいる私。楽しみ方はいろいろだけど、みなさん、1度見てみてくだされ。そのうち応援したいドライバーがでてくるはず。
しかし、脇坂のコメントはいつも「考えてきた?」というくらい秀逸。いいところでうまいこと言う才能があるなら、これからもリポーターとして生き残れるね、ジュイチ!