インド先生の思い出

鵠沼

今朝トンに「ごみを集めて」といったら、すっごい不満をたれて「気持ち悪い」というので私が怒った。勉強はできたほうがいいけど、勉強ができなくたって生きていける。でも大人になったら、気が進まないこともやらなきゃいけないし、自分を抑えなければいけないこともある。ごみをすてなきゃ生きていけないんだよ!ひとり暮らしして、ゴミ捨てるの面倒くさいって言ってたら、ゴミ屋敷に暮らすことになるんだよ!と、しばしバトル。
で、思い出したのは「インド先生」。高校の英語の先生だったのだけど、いつも着古した服を着て、目がキラキラしていていた。30代なかばというところか。男の先生。ちょっと、一風変わっていたけど、生徒たちにはとても人気があった。雨の降る日は、うれしそうに傘もささずに歩いている。声が綺麗で、大きな声で歌を歌う。インド先生んちに泊まりに行った若い男の先生は、お風呂に葉っぱがたくさん浮いていてびっくりしたと言っていた。私が鮮明に覚えているのは、みんなでジュースを飲んでいたら、本当に不思議そうに「君たちはどうして、こんなにおいしい水があるのにそんな物を飲むの?」と聞いたインド先生の顔。とっても澄んだ、子どものような目だった。その言葉はすうっと胸に入ってきて、それもそうだな、と思ったのである。
インド先生は当然、学校の組織みたいなものには合わなくて、そのうち本当に外国に行ってしまったけど、残念だったな。もっと話してみたかった。
インド先生には生きる力がみなぎっていた。私にも子どもにも、この便利な生活を捨ててインド先生のように生きていく力は残念ながらないと思う。

Backstreet Boysの新譜。透明感があって、1曲目からずっと、好きな感じです。彼らの英語はわかりやすくていい。
Never Gone(CCCD)