梅雨らしい雨の1日。ほとんどテレビはつけない我が家でも、ちょっとみんなでテレビを観たり、子どもはレゴで遊んだり、夫は本を読んでいる。静かな土曜日。悪くない。雨の日は出かけるのもおっくうだ。私はキッチンか、仕事用のPCの前。
 

春ちゃんのモモタロニッキ春、LIFE。六ヶ所村の話が載っているから見てみてほしい。
産業のない日本のはしっこに、政府は嫌なものをみんな押しつけ、札束で頬をたたき、雇用で縛ってきた。でも、これに私たち一般人も加担しているのかもしれない。
私たちは安くて、簡単なものを追いがちだ。例えば農家の人が苦心して作った作物に対し、あまりに安い対価しか払っていない。これは発展途上国で作られるコーヒーなどの嗜好品に対しても同じ。これでは、農業は廃れるばかりだ。安くてきれいで、お手軽なものをみんなが追うから、生産者の暮らしが成り立たないのだ。
気持ちいい暮らし、とは、気持ち悪いことを人に押しつけた結果の気持ちよさであってはならない。
時間をかけてごはんを作る。手間がかかっても自然に優しい方法を選ぶ。多少高価でも、長く使えるものを買う。まじめな農家の、質のいい商品を買う。環境に配慮した商品を作る企業の商品を選ぶ。そういうことに興味を持たないのも、知らないのもまた、罪なのかもしれない。
手間をかけた暮らし方には、全部人任せの気持ちよさよりも、喜びがあるのだ。