dentybess2006-06-26

島唄よ風に乗り 鳥とともに
海を渡れ
島唄よ風に乗り 届けておくれ
私の涙

BOOMの宮沢さんは初めて訪れた沖縄で、ひめゆりの塔に行く。そこで出会った語り部のおばあの話に、何も知らなかった自分を恥じ、涙が止まらなかった。
そして生まれたのが「島唄」沖縄の人ではない彼がこの歌を歌うことに、当初、ウチナンチュからは反感もあったらしい。でも今日、島唄は本当に風に乗り、海をわたり、歌いつがれている。
6月23日は沖縄戦終結した日。20万人ともいわれる一般の人が犠牲になった。去年のこの時期、沖縄を訪れたときは、梅雨も明け暑い夏が始まっていたが、高温、多湿の中、山の中を逃げ回った人、ガマの中、恐怖のあまり肉親同士殺し合った人がいたこと、想像しないわけにはいかない。そして生き残った人々は、まだ心に深い傷を負って生きている。
澄んだ空、みずみずしい植物。こんないいところを戦場にするなんて、と思った。
基地は沖縄、自衛隊は北海道、地方の原発。産業の少ない端っこの方にいやなものを押しつける、東京から遠く離れて東京を見れば、それがよくわかる。
だから、6月23日は沖縄は公休日になっている。この日だけは、うかれ過ぎに気をつけよう。
そんなこと言ってたらグアムもハワイもサイパンも、どこだってもと戦場じゃん、といわれそうだが、何も知らないのはやっぱりその地の人に悪いから。

何も聞かないのに「これおいしいよ、ここおもしろいよ」と教えてくれるやさしい人。
イチャリバチョーデー、一度会ったら兄弟。なんくるないさ、気負わない寛容さ。
ハワイにしても、沖縄にしても、南国にはなにかそういうものが、ある気がして、やっぱり大好き!私、本当はそっちの生まれなのかなあ、顔からしてきっとそうだよ、うん。
南国に行くと「帰ってきた!」って気がするもん。

さてさて、沖縄、楽しんできてくださいね!ちむどんどん(胸がどきどき)。
帰ってきたら一緒に三線CD聴きましょう。
写真は、去年橋が出来て本島とつながった古宇利島にて。島の、25人(だったかな?)の子どもたちそれぞれの想いが刻まれていた。橋は島を、便利にするだろう。でも僕は、今のままの島がいい・・・今も胸に残っている言葉だ。