おばちゃん

かまきりのあかちゃん

以前電車の中で、ハイキングに出かけるおばちゃん集団のひとりが、座っている高校生に「若い人は席を譲りなさい」と声をかけているところを見た。すると高校生(ギャル)はヘッドホンを抜き、「元気なババアは立ってろ!」と一喝。そのツッコミにハハハと笑ってしまった。よく電車のマナーというのは話題として上がるけれど、優先席でなくたってつらそうな人に席を譲るのは人として当たり前だし、若い人だって疲れている人はたくさんいる。アナウンスで繰り返し言うようなことか、アホらしいと思うけど、言われないとわかんない人もいるのかな、と思ったり。(多分こういう声は必要な人の耳には入っていかない)
妊婦の時に、新宿から小田急線に乗ったら、自分は多分1台見送って座ったのに、離れたところから手招きして私を座らせてくれたおじさんのやさしい顔は今でも覚えている。ちょっと離れたところに立って、私が降りるときになってもまだ立っていた。人にやさしく、と心がけるのは当然だけど、「なんでやさしくしてくれないのよ!」と強要するのは違うんじゃないかと思う。前述のおばちゃんみたいなの、私は嫌いだ。世間的には嫌われているけど、ああいうコギャルは嫌いじゃない。勘違いしているおばちゃんは、たまには怒られた方がいい。恥をかいて、内省する機会だ。

母の友達に怒ってばかりいるから「ジェラ(ジェラシーのジェラ)」というあだ名の人がいる。その人は自慢げに「わたくし、電車の中でお化粧を直しているお嬢さんを見ると『それはヨーロッパでは娼婦のやることですよ』と注意してさしあげることにしてるの」と話していたそうだ。コギャル、突っ込んでやりな!「ヨーロッパの娼婦に何人知り合いいるんだ、見たんか!」って。こういう注意の仕方ってムッカツクよー!