夕べのはなし

昨日見た、大株のクリスマスローズ

昨日夜、子どもたちを夫にお願いして佐々木正美先生の講演を聴いてきました。心に残った話はたくさんありますが、徐々に小出しにしていきましょう。10日くらい前かな?このページにリンクのある春ちゃんのブログで、1冊の絵本を手に取ることになりました。それは、国際飢餓対策機構の神田先生の体験をもとに書かれた絵本「ゴンダールのやさしい光」です。いまある食料で、世界中の人がたべていけるはずなのに、食べ物が足りているのは3分の1の人たちで、残る3分の2の人たちは何らかの形で食べ物が足りていないということ。日本では、毎日たくさんの食べ物が捨てられ、食べ過ぎないように注意されたりしている。自給率が低く、ちょっと戦争でもあれば日本はすぐに飢餓状態におちいってしまうということ。
春ちゃんのブログにあった、食べられそうな土はないかと探しているエチオピアの子どもの写真が頭から離れず、自分の子どもに食べ物の大切さをどう伝えていくか、何かと考えていたところです。(昨日ケーキ食べてたくせに!)
佐々木先生のお話の中にもその話に関連したお話がありました。日本は豊かさ、自由、平和を手に入れた。これはあまねく人類が求めてきた宝のような物、徴兵もない、そして平均的な意味で平等でもある。その日本で、これから何を求めていくか、どうなっていくのか。
先日の新聞報道などに見る高校生の意識調査では、享楽的で、希望を持てず、他者とのコミュニケーションが苦手な姿があります。この日のセミナーの資料には日本青年研究所の高校生の意識調査もあり、そこには「高齢になった親への支援」で日本は極端に低い数値。親への尊敬も、ダントツで低いのです。そして、日韓中米4国の中で、もっとも「自分の自由」を主張しています。

何不自由なく育った人たちは、これからもずっとそれが続くと思っていて、面倒なことや苦しいことは避けて通りたいと思っている。自己中心で、自己愛的です。

ゴンダールのやさしい光」のなかで、おじさんは自分も飢えて死ぬかもしれない状況の中で見ず知らずの女の子に食べ物をわけてあげます。自分がしてもらってうれしかったことを、あたりまえのように人にすることができます。
何不自由ないことは、幸せなのかな?

私にできることはなんだろうと思いつつ、家族が待っていてくれる、暖かい家に帰りました。

ゴンダールのやさしい光

ゴンダールのやさしい光